伝わる話し方(12)-スピード-

こんにちは。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

「伝わる話し方」ブログも今回を含めてあと2回です。

今日、あなたに伝えたいテーマは「スピード」です。

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本当は「スピード」については5回目のブログで伝える予定だったのですが、

いろいろとスピードについて検証していましたので、

今回のブログでの掲載となりました。

■スピード

①1分間で何文字が適正か?

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アナウンサーは1分間に「300~350文字」で原稿を読まれているようです。

あなたの話すスピードはどのくらいでしょうか?

②「速く読む箇所」「遅く読む箇所」を意識していますか?

私は「スピーチは『生き物』」だと考えています。

スピーチを自在に操ることによって、リズムが生まれ、観客を見えない波に巻き込む力が生まれます。

「1分間に300~350文字」と言っても、

「波」を発生させることで、より「伝わる」のです。

波を発生させる方法は「速く読む箇所」「遅く読む箇所」を作ることです。

・速く読む箇所:緊迫感があふれる場面、リズミカルな音を出す場面(タタタタタ・・・)

・遅く読む箇所:重要でリスナーにしっかりと聞いてほしい場面

遅く読む箇所は、あえて「声をワントーン大きく」「何度も繰り返す」というテクニックも取り入れてみましょう。

③止まる

「話す」だけではダメです。

敢えて、「話さない」時間を設けることが必要です。

つまり「間(ま)」です。

・読点(、)・・・1秒

・句点(。)・・・2秒

・場面の切り替え、重要な箇所に入る前、重要な箇所が終わる前・・・2秒

この「空白の間」、つまり「一瞬の沈黙」がリスナーに大きな影響を与えるのです。

リスナーは「沈黙」があると、

・何か話さなければならない

・真剣に考える場面だ

・重要なことを言うのではないか

と身構えるようになります。

この「間」をうまく使える人が「営業トップ」であったり、「授業が分かりやすい」先生であったりするのです。

 

 

伝わる話し方(6)-動画的表現-

おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

今回のテーマは「動画的表現」です。

ちょっと話は横にそれますが、

最近授業をしていると「時代の変化」に気づくことがよくあります。

例えば、

I have seen the movie before.

という文を和訳させたところ・・・

以前は、「私は前にその映画を見たことがあります」

と訳す生徒が大半でした。

ところが、最近の中高生は

「私は以前にそのムービー(動画)を見たことがあります」

と訳す生徒が増えました。

もうmovieは「映画」じゃないんですね・・・。

はい、横道は終了。

■動画的表現

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①具体的に表現しよう

あなたは、上の写真をどのように表現しますか。

×「女の子が応援している」

なんてやると、全く具体的ではないです。

△「女の子がメガホンを持って応援している」

少し具体的になりましたね。でもまだまだ不十分。

△「女の子がメガホンを持って大きな声で叫んでいる」

「応援している」が「大きな声で叫んでいる」と表現がグレードアップしました。

でも、まだ不十分です。

〇「桜の木の下で、女の子が赤いメガホンを握りしめ、ありったけの声で叫んでいる」

かなり良くなりました。

②動画的表現とは?

確かに、最後の

「桜の木の下で、女の子が赤いメガホンを握りしめ、ありったけの声で叫んでいる」

「握りしめ」「叫んでいる」というところから「動き」が感じられます。

しかし、私はもっともっと細かく表現したいのです。

例えば、アニメのめちゃくちゃ重要な場面を思い出してください。

テレビ画面では全身ではなく、

「目だけ」「腕だけ」「ラケットだけ」「ボールだけ」

のように、特定の部分が大きく映し出されていませんか。

しかも、そのような場面は、やたらと引き延ばそうとするし、CMをまたぐことだってある。

そうなんです!

「全体よりも部分!時間を長く!」です。

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「右手の親指と人差し指に力をこめ、真っ赤なメガホンを握っている。

彼女の目はきつく閉じられたまま。あごをややあげ、腹の底から叫んでいる。

これ以上ないくらいの割れんばかりの声で。」

かなり変わりましたね。

しかも、短い文を多用することで、リズムと緊張感が生み出されます。

「~して~して~して~して~して・・・」

というような話を聞いていたら、聞く側は辛くないですか。