伝わる話し方(2)-一体感-

おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

昨日から始まった「伝わる話し方」についてのブログです。

全13回になり、本日は第2回です。

昨日は、「話し方がうまくなる12要素」について概要を述べました。

今日から、12要素のうち1要素ずつ取り上げて、説明していきます。

■一体感

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プレゼンター(話し手)は、リスナー(聞き手)の存在を無視して勝手に話し始めてはいけません。

プレゼンターはリスナーの興味のないことを話してはいけません。

プレゼンターがまずすべきことは、リスナーとの「一体感」です。

では、どのようにして一体感を作り出せばいいのでしょうか。

・褒める(具体的に)

・共通の話題から始める

・共感する

・疑問形から始める(問いかける)

・プライベートの話題を少し出す

・リスナーが苦労している事柄に対して「自分もかつては苦労していた」という話を出す

私は、仕事柄よく講演会に行かせていただいたり、セミナーをさせていただいたりしています。

事前にリスナーの分析をしておきます。

・年齢層

・男女比

・仕事

・役職

・目的

・(学校の場合)進学主体or就職主体

・(学校の場合)国公立or私立

・(学校の場合)理系or文系

・(学校の場合)学年

・(学校の場合)学校の特色、部活の実績、有名人の出身校かどうか、清掃の具合

また、上に書いた以上に重要なのが「講演会(セミナー)開催の地理状況」です。

・どんな駅?

・駅前に何があるのか

・名物は?

・方言は?

・歴史は?

このように、いくつかの「共通の話題」や「共感」できるポイント、「褒めポイント」を準備しておきます。

さらに、上級テクニックとして使えるのが「疑問形」です。

リスナーにとって、プレゼンターは「先生」みたいなものです。

その「先生」であるプレゼンターが「生徒」になるのです。

かつて、このような経験がありました。

ある高校にガイダンスに行った時のこと。

授業までに時間があったのでコンビニでコーヒーでも買おうかと思ったのですが、

高校の周りにはコンビニがまったくありませんでした。

そこで、私は最初にこう生徒たちに質問しました。

「みんな、この近くにコンビニはないの?」と。

そうすると、生徒たちはお互いに顔を見合いながら、

「えっ、あそこにあるんちゃうん?」

「あのコンビニが一番近いよな」

と小さな声で話始めました。

そして一番盛り上がってそうなグループの近くに行って、「やっぱりコンビニあるん?」

と聞きました。

そうすると、生徒たちは自慢げに「○○っていうコンビニが、△△の近くにあるよ」と話してくれました。

そこで私は畳み掛けるように、「そこにコーヒーは売っているの?」と聞くと、

別のグループが「売ってる、売ってる!」となります。

これで、十分に生徒たち(リスナー)との距離が縮まりました。

あとは、話がしやすかったのを覚えています。

「リスナー」と「プレゼンター」の距離を縮めるためにも、最初に「一体感」の演出が必要です。