【教育ブログ】子どもが主体的に学ぶとはどういうことか?

こんにちは。

WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

最近は、ほぼ1週間ずつのブログ掲載となってしまい申し訳ございません。

私は、普段から教育の現場でも講師として仕事をしています。

舞台は、塾・予備校・高校・短大・大学です。

授業や授業の打ち合わせでよく出てくるのが「子どもたちが主体的に学ぶ」

という言葉です。

■主体的に学ぶとは?

学校教育法などを読むと、「主体的に学ぶ」というのは、簡単に言えば、

「自ら課題を発見し、これまで学んだ知識や技能を生かし、自ら課題を解決する」

ということです。

それが、もっと規模を大きくすれば、「日本の社会を作っているという責任」と

「世界の文化や歴史、多様性を理解すること」につながります。

■授業は主体的ではないのでは?

授業をしていると一番困るのがこの「主体的に学ぶ」です。

例えば、英語の授業を取り上げてみましょう。

私が担当している大学入試の話をします。

大学入試で点数を取るためには、

「単語」「熟語」「文法・語法」「会話表現」「長文読解」「リスニング」

などの勉強が必要です。

これらは、どちらかと言うと

「覚えておいで!来週テストするよ」の詰込み型教育です。

もちろん、授業では問題演習を通じて、理屈も教えていきます。

だから、真面目に勉強していれば「知識」が身に着きます。

しかし、「『知識』を使って主体的に勉強しよう」と言っても、

はっきり言って授業にはなりません。

下手をすれば「主体的=思い思いのことを言う、考える=騒がしくなる」となり

収集がつかなくなります。

当然、時間も足りなくなります。

指導すべきことに時間を割くことができません。

クラスの中にも様々なレベルの生徒がいますので、

そもそも基礎的な知識をそれほど持っていない生徒もいます。

そのような状態で「さあ、主体的に取り組もう」と言っても限界があります。

一体、文部科学省は「どのレベルの学校」を想定しているのでしょうか?

恐らく、中学校や高校での主要科目は「知識偏重型」とならざるを得ません。

大学受験をゴールとしないならば、様々な面白い授業ができます。

きっと、英会話だってできるでしょう。

もっと実用的な勉強ができるかもしれません。

まだまだ、私も子どもたちを主体的に学ばせられていません。

今後、様々な工夫が必要です。

どなたか、大学入試でも結果を出している、それほど有名ではない高校で主体的に学ばせている講師を

ご存知であればご紹介ください。