センター試験〈英語〉の勉強方法~夏休み~
1.こんな先生、大丈夫?
生徒:先生、6月の模試、全然アカンかった・・・
先生:ちょっと見して。あー、第2問の文法問題、めっちゃ落としているなあ。
生徒:この夏、やっぱり「文法」せなアカンなあ。
先生:そうやで、この夏は「文法」をめっちゃやろう!そしたら大丈夫やで!
さて、
この先生の指示通り勉強したら、成績は伸びるでしょうか?
予備校で教えている私からすれば、「無理」の一言です。
一体、このやり取りのどこに問題があるのでしょうか?
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2.努力は報われ?
「努力は報われる」と言われます。
しかし、それは「正しい方向に努力した場合」のみです。
「間違ったこと」をしていては、努力は報われません!
では、センター試験〈英語〉において、何をすれば合格切符が得られるのでしょうか?
3.センター試験過去3年分を分析(第2問)
きちんと分析している先生ならば、的確なアドバイスをするはずです。
(H29年度)
A問題〈空欄補充〉
- 前置詞
- 定冠詞
- 動詞の語法
- 比較
- 準動詞(分詞構文)
- 複合関係詞
- 関係詞
- 動詞の語法
- 代名詞・比較
- 動詞の語法・時制
B問題〈整序作文〉
- it構文(find it+形容詞 to ~)
- it構文(it cost+人+~)
- 疑問詞how come+SV ~?
C問題〈会話整序〉
- 動詞の語法
- 仮定法・分詞形容詞
- 間接疑問文・動詞の語法
(H28年度)
A問題〈空欄補充〉
- 比較
- 動詞の語法
- 接続詞
- 動詞の語法
- 時制・動詞の語法
- 準動詞(分詞構文)
- 前置詞
- 疑問詞・挿入
- 呼応の副詞
- 時制・定冠詞
B問題〈整序作文〉
- 仮定法
- 受動態
- 呼応の副詞
C問題〈会話整序〉
- 形容詞の語法・動詞の語法
- 準動詞(動名詞)
- 動詞の語法
2017年現在、最新の過去2年分のセンター試験を分析しても、「動詞の語法」「準動詞(不定詞・動名詞・分詞)」がよく狙われています。
4. 本当に成績が上がる勉強法とは?
よく、某センター試験分析サイトを見ていると、
・例年並み
・平易
などと書かれているだけです。これでは、何のアドバイスにもなっていませんね。
一般的に市販されている教材も中身の配列はこんな感じです。
〈第1章〉文法
- 時制
- 助動詞
- 態
- 仮定法
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 比較
- 代名詞
- 関係詞
- 接続詞
- 前置詞
- 疑問文と語順
- 否定・省略・強調
〈第2章〉語法
- 動詞の語法
- 形容詞・副詞の語法
- 名詞の語法
〈第3章〉イディオム
確かに、高1や高2生で、「これから英語の勉強を頑張ろう!」という生徒ならば、
テキストの前からやっていってもいいでしょう。
しかし、
公募推薦やセンター試験などを考えていて、
模試で結果を出さなければならない生徒が、
「じゃ、夏休みはこのテキストを前から順番にやっていこう」とアドバイスされても、
全く意味がありません。
だから、私は予備校の授業で、以下のようなアドバイスを4月の段階でします。
- 動詞の語法
- 接続詞・前置詞
- 代名詞
- 否定・省略・強調
- 疑問文と語順
「この5つの単元を6月までに10回くらいやっておくこと」
本当に生徒思いであるならば、「この夏は文法をしっかりやろう」はアドバイスではありません。
努力が報われるような、生徒が喜ぶようなアドバイスができる指導者であってほしいものです。
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