なぜ塾の先生は一般的に授業がうまいのか(12)-学力格差の克服-


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おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

昨日はとある高校にて「大学と高校の授業の違い」について講演をしてまいりました。

どの生徒も熱心にノートを取り、

また積極的にアクティブ・ラーニングにも取り組んでくれました。

授業の主導権は先生にありますが、

主体性を発揮するのが生徒ですので、

両者がかみ合うととても活気のある授業ができます!

■学力がバラバラなクラスを担当する場合に何を心がけるか

(1)多角的評価

私は個人的にこう考えています。

「『学力が低いクラスは授業がしんどい』というレッテルを貼るな」

だから、私は学力が低いクラスでも十分生徒をやる気にさせて帰らせることができます。

なぜならば、きちんとした理由があるからです。

単に「『学力』が低い」だけであって、

「『学力以外』は高い」ものがあるからです

例えば、

「運動能力」

「新しいIT機器を使う能力」

「漫画について良く知っている能力」

「料理が得意な能力」

「気遣いができる能力」

「アイドルをよく知っている能力」

「歌唱力」

「ゲームが上手な能力」

など、「勉強」以外にもそれぞれ「すばらしい能力」があるはずです。

だからこそ、

先生はその子の「すばらしい能力」を見つけて褒めてあげる必要があるのです

「学力が低い=勉強ができない=忘れ物が多い=やる気がない」

そんなに簡単にイコールで片付けて良いものでしょうか。

(2)学力格差のあるクラス運営

大きな塾ならば1つの学年でも学力別にクラス分けがなされています。

小さな塾ならばクラス分けができないので学力格差のあるクラスが1つあるだけです。

もし、あなたが学力格差のあるクラスの授業を任された場合、

どうやって授業をしますか。

「学力が低い層に合わせる」⇒上位層が授業をつまらなく感じる

「学力が高い層に合わせる」⇒下位層が授業にちんぷんかんぷん

「学力が中くらいの層に合わせる」⇒上位層は「ものたりなさ」、下位層は二極化(頑張るか、あきらめるか)

だから、私は、「先生に合わさせる」ようにします。

つまり、先生の説明の仕方を「下位⇒中位⇒上位」の3段階にするのです。

しかも、テキストも工夫します。

できるだけ板書を少なく、

ポイントをまとめたものを先に配布しておくのです。

そうすることで、

下位層の脱落を防ぎ、最低限身に付けなければならないものが明確になります。

授業ではワンランク上の授業展開をすることで、

適度なストレス(負荷)を与えることができます。

「もう少しでできそう」

そう思わせることで、学力は向上します。

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