伝わる話し方(10)-語尾-


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こんにちは。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

セミナーを始めてから1年が経とうとしています。

セミナー開始当初、妻に叱られたことがあります。

「あんた、語尾が聞き取られへんで」

妻は録音した私の声を聞かせてくれました。

確かに、私の語尾は消え入るようでした。

大変情けなく、またお客様にも申し訳なかったです。

■語尾

①力の抜けた語尾

人は誰でも、話し始めは力がこもっています。

伝えたい文の最初を意識するからです。

しかし、文の終わりになると、

安心するのか、語尾が聞き取りにくくなります。

英語とは異なり、日本語の述語は語尾にあります。

例えば、

「私はこのテーマについては賛成・・・」

の場合、

(1)賛成です

(2)賛成ではありません

(3)賛成いたしかねます

(4)賛成とは言えません

(5)賛成できるかもしれません

(6)賛成しようかな

など、いくつもの解釈ができます。

もちろん話の流れで理解することも可能ですが、

やはり語尾が聞き取れないと、リスナーも気になって仕方がありません。

何よりも、「消え入る語尾」には「自信のなさ」が現れます

②曖昧な語尾

プレゼントか商談とかになると、「断定」表現が不可欠です。

× 「~だと思われます」→ 〇「~です」

曖昧な語尾を使っていると、

「この人は商品知識がないのかな」

「自信がないのかな」

とマイナスな印象しか与えません。

そのため、プレゼンや商談では事前の準備が必要なのです。

昔、私が働いていた学習塾ですごい上司がいました。

ある生徒の親がクレームをつけてきました。

もちろん成績に関することと、高校に合格する可能性があるのかどうかという内容です。

その上司は、事前に相当の準備をされていました。

何度も何度もシミュレーションをしていらっしゃいました。

保護者から出る質問に対しては客観的な資料とともにはっきりと答えていました。

そのため、保護者は笑顔で「また息子をよろしくお願いします」とご対応くださいました。

もし、私が上司の立場でクレームを受ける立場ならば、

あの当時はできなかったかもしれません。

③終わらない語尾

プレゼンを聞いていると、よくあるのが「終わらない語尾」。

「~して、~して、~して、~だけれども、~で、そして~して、けれども~で」

いったいどこで文が終わるのか、一向に分からず、

また話している本人もパニックになっています。

これは「考えながら話している」ことに原因があります。

つまり、準備不足です。

プレゼンがうまい人は、「次にこの話題」「最後はこの話題」とある程度、ストーリーを決めています。

そして「簡潔に話すことがリズムを作る」ということも知っているからです。

 

 

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