伝わる話し方(6)-動画的表現-


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おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

今回のテーマは「動画的表現」です。

ちょっと話は横にそれますが、

最近授業をしていると「時代の変化」に気づくことがよくあります。

例えば、

I have seen the movie before.

という文を和訳させたところ・・・

以前は、「私は前にその映画を見たことがあります」

と訳す生徒が大半でした。

ところが、最近の中高生は

「私は以前にそのムービー(動画)を見たことがあります」

と訳す生徒が増えました。

もうmovieは「映画」じゃないんですね・・・。

はい、横道は終了。

■動画的表現

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①具体的に表現しよう

あなたは、上の写真をどのように表現しますか。

×「女の子が応援している」

なんてやると、全く具体的ではないです。

△「女の子がメガホンを持って応援している」

少し具体的になりましたね。でもまだまだ不十分。

△「女の子がメガホンを持って大きな声で叫んでいる」

「応援している」が「大きな声で叫んでいる」と表現がグレードアップしました。

でも、まだ不十分です。

〇「桜の木の下で、女の子が赤いメガホンを握りしめ、ありったけの声で叫んでいる」

かなり良くなりました。

②動画的表現とは?

確かに、最後の

「桜の木の下で、女の子が赤いメガホンを握りしめ、ありったけの声で叫んでいる」

「握りしめ」「叫んでいる」というところから「動き」が感じられます。

しかし、私はもっともっと細かく表現したいのです。

例えば、アニメのめちゃくちゃ重要な場面を思い出してください。

テレビ画面では全身ではなく、

「目だけ」「腕だけ」「ラケットだけ」「ボールだけ」

のように、特定の部分が大きく映し出されていませんか。

しかも、そのような場面は、やたらと引き延ばそうとするし、CMをまたぐことだってある。

そうなんです!

「全体よりも部分!時間を長く!」です。

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「右手の親指と人差し指に力をこめ、真っ赤なメガホンを握っている。

彼女の目はきつく閉じられたまま。あごをややあげ、腹の底から叫んでいる。

これ以上ないくらいの割れんばかりの声で。」

かなり変わりましたね。

しかも、短い文を多用することで、リズムと緊張感が生み出されます。

「~して~して~して~して~して・・・」

というような話を聞いていたら、聞く側は辛くないですか。

 

 

 

 

 

 

 

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