【教育ブログ】叱って育てるのもありでしょ

こんにちは。

朝晩が涼しくなり、過ごしやすくなってきていますね。

こんな時、体調を崩してしまう方が多いので、特にお気を付けください。

さて、今日のテーマは「叱る」です。

世の中の動きは「褒めて育てる」です。

しかし、本当にそれだけで十分ですか?

「叱る」こともできないといけないのではないでしょうか。

私は叱らない日はないと言っていいくらい叱ります。

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しかし、最初は「叱る」ことに「ためらい」や「不安」を持っていました。

・生徒に嫌われたらどうしよう

・クレームがきたらどうしよう

・生徒が勉強しなくなったらどうしよう

・「あ~あ、言ってしまった・・・」と後悔したらどうしよう

・生徒が反抗してきたらどうしよう

しかし、今は結構本気で叱っています。

私は「叱る」ことにいくつかの基準を持っています。

(1) 叱られた方も、叱っているのを聞いた方も、「納得」しなければならない

つまり、「なぜ叱られたのか」「なぜ(あの子が)叱られているのか」が明確でなければならない。

(2) 事実に対して叱る

叱る前には、私は叱る相手を徹底的に確認します。本当に叱っても大丈夫なのか?と。

例えば、授業が始まっているにも関わらず教科書を机の上に出していない生徒がいたとします。

しかし、教壇から見ただけでは相手の上半身しか見えません。ひょっとしたら「出していたにも関わらず何かのはずみで下に落としていた」なんてこともあります。

(3) 感情で叱らない

ヒステリックに叱っている姿を見ると悲しくなります。感情に任せて言いたいことばかりを言っているようでは、嫌われて当然です。

(4) 叱った結果、相手に行動や習慣の変化が見られるようになる

叱ることよりも、叱られた後、どのように相手が変化するのかを確認しなければなりません。

生徒は、「叱られているのは分かるが、でも、今後どうしていいのか分からない」と思っているものです。

だから、「次はこうすればいい」と必ず伝えるようにします。

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(5) 叱られている理由を述べさせる

これは私自身まだまだできていないことですが、本人に「なぜ叱られているのか」を理解させるのに有効です。

「なんで先生が叱ろうとしているか、分かるか?」と問いかけることで、本人もいくらかの気づきが出ます。

(6) 共有

一人の生徒を複数の先生が見ています。だから叱った事実については共有しなければなりません。

そうでないと、「同じ行為に対して、あの先生は叱るけど、あの先生は叱らない」となれば、完全にバランスが崩れてしまいます。

叱るのもエネルギーが必要です。それ以上に「愛情」が必要ではないでしょうか。

本当にその子のためを思っているのならば、その思いは伝わるはずだと私は信じています。

しかし、「叱りたくても叱れない」ならば他の何らかの手段があるはずです。

一人で抱え込まず、みんなで考えたいですね。

自信の持ち方・持たせ方⑺ 褒める

こんにちは。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

今日から本格的に執筆活動に入ります。

一日2時間取りながら、丹念に作り上げたいです。

■褒める

私は「話し方セミナー」で、「相手を褒める」トレーニングをしています。

「話し方」なのに、「褒める」ということに違和感を感じる方も多いようですが、

褒める練習が終わると、みんなのテンションが上がっています。

その後のワークをとても楽しくやってくれます。

具体的に褒める

「褒める」ことは大事ですが、具体的に褒めなけれなりません。

「優しいね」だけでも通じますが、「忙しいのに手伝ってくれてありがとう。本当に優しいね」と具体的に表現した方が、相手も喜びます。

また、具体的に褒めることで、他者の褒め方と差別化でき、あなたの印象が残りやすくなります。

■変化を褒める

一番難しい褒め方で、一番効果がある褒め方が「変化を褒める」ことです

これは本当にその人のことを思っていないとできません。

「前回のテストでは全く答えが書けてなかったけど、今回は途中まで書けたね!確実に成長しているよ」

「先月よりも解くスピードが速くなったね」

「字が枠の中に入るようになったね」

「褒めているのに伝わらない」ならば、あなたは褒めていないことになりますよ!

塾の先生はなぜ一般的に授業がうまいのか(2)-授業とは対話である-

おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

「授業」について考えるブログの第3回です。

私はプロ講師ですが、普段意識しているのは「教える」ということではありません

■授業とは対話である

私は、「授業は対話でなくてはいけない」と思っています

しかし、ここで言う「対話」とは、授業中に生徒と雑談するということではありません。

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(1)一体感作り

一般的に先生はアレもこれも説明したいと考えていますし、「説明しないと生徒が理解できない」と考えているようです。

そして、やたらと説明する先生ほど「今日は授業頑張った!」と勝手な自己満足に陥ります。

本来ならば、生徒の方が「授業頑張った!」と感じないといけません

そのためには、生徒を巻き込むことが必要です。つまり、「一体感」を作る必要があります

(2)いかに生徒を巻き込むか?

生徒を巻き込むためには、積極的に生徒に委ねることです。

私はよく授業でこのようなフレーズを使います。
「どうなると思う?」
「何でやと思う?」
「どんな法則が隠れていると思う?」
「間違ってもいいから思うことを言ってごらん!」

例え、誰一人発言しなくても良いのです。生徒は一生懸命考えています。

(3)生徒の反応をきちんと観察する

みんなの前で発言するのが恥ずかしいならば、「ノートに書いてごらん!」と伝えます。

そして机間巡視しながら、
「おしい!」
「1カ所訂正すれば完璧!」
などと声をかけてあげます。

そうするとあちこちから、
「先生、できた!」とアピールがあります。

声に出す子もいれば、アイコンタクトする子、ノートをちょこっと動かす子、小さく手を挙げる子

上記は一例ですが、子どもを巻き込みながら対話をする。

バーバルな対話でも構わないし、ノンバーバルな対話でも構わないのです。

生徒に委ねると意外とその潜在能力を発揮するものです。

私が師と崇めている先生がこう押してくれました。

「授業では、しゃべりすぎるな!」