おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。
私は極度のコーヒー中毒です。
しかも、豆を買って自分で挽いて飲むくらいです。
さらに、ブログ(http://ameblo.jp/kingblend/)で知り合った焙煎士さんから豆を買うようにしています。
そこの豆はとてもこだわりがあり、また毎回、コーヒー豆と一緒にコーヒーに関するちょっとした説明も同封してくれています。
だから、山口焙煎士からコーヒー豆を買います。
あなたにも「この店で買う」「この店に行く」というようなこだわりがありませんか。
しかも、その「こだわり」には「理由」があるはずです。
これは授業で「誰を当てるのか」「なぜ当てるのか」とも同じなのです。
■誰を当てるのか、なぜ当てるのか
私は今でも入社当時の研修で言われた言葉を覚えています。
「なぜ、あの子を当てたの?」
私は「えっ」と思いました。
そもそも「人を当てる」という経験はありませんでした。
せいぜい、学校の先生に「当てられる」くらいでした。
小学校や中学校の時には、
・出席番号順で当てられる
・教室の左端の前から当てられる
・日付が17ならば、出席番号17番から当てられる
などが強く印象に残っている当てられ方でした。
だから、「適当に当てればいい」という感覚でした。
(1)誰を当てるのか
現在は主に高校生、大学生を相手に指導していますが、授業で積極的に挙手する子はほとんどいません。
これは大人相手にセミナーをやっていても同じです。積極的に手を挙げる大人はほとんどいません。
しかし、授業は「相互コミュニケーション」、分かりやすく言えば「会話」です。
私が一方的に話していても仕方ありません。
【当てることで得られる効果】
・きちんと内容が理解できているかどうかの確認
・授業への参加意識の確認
・授業中の緊張感の演出
・集中力が切れかけている生徒の救済措置
・生徒生徒自身が考えるチャンス
では、私は誰を当てるようにしているのか。
最終的には「全員」を当てますが、当てる際にもいくつか演出をします。
① 比較的簡単な問題 ⇒ 学力が厳しい子、または、学力が高い子
② 比較的難しい問題 ⇒ 学力が高い子、または、学力厳しい子
③ 発想力が問われる問題 ⇒ 普段からクリエイティブな思考をする子
④ 集中力が切れて眠りかけている子
⑤ 私のことをあまり気に入ってくれていない子
では、その理由を次に説明します。
(2)なぜ、当てるのか
① 比較的簡単な問題
机間巡視をした時に、真っ先に学力が厳しい子のもとの解答をチェックします。
比較的簡単な問題なので、ある程度説明で「誘導」をしておきます。
だから、学力が厳しい子でも正解する確率は高いです。
そこで「学力が厳しい子」を当てます。
【理由】学力が厳しい子に「自信」を持たせるため
しかし、「学力が高い子」にも当てます。その時は、「解答が間違っている」場合です。
【理由】自分の足元である基本をしっかりと見直しさせるため
② 比較的難しい問題
こちらも机間巡視をします。そして「学力が高い子」を当てます。
【理由】さらに自信をつけさせるため
しかし、敢えて「(偶然でも)正解している」学力が厳しい子を当てます。
【理由】①以上に達成感が得られ、自信が得られ、モチベーションが上がるから。
③ 発想力が問われる問題
これは普段からクリエイティブな思考をしている子に当てます。
この子たちは一般的に間違うことを恐れません。
しかも、不正解の場合でも「笑い」がとれる答えを発することが多いです。
また、不正解でもそれがヒントとなって話が膨らんでいきやすいです。
④ 集中力が切れかけている生徒の救済措置
【理由】当てることで自覚するから
⑤ 私のことをあまり気に入ってくれていない子
【理由】当てることで、距離感を縮めたい気持ちがあります。
恐らく、当てても答えてくれません。しかし、それでもいいのです。
「目を合わせる」「名前を呼ぶ」それがきっかけとなって状況が変わるからです。
その子とコミュニケーションがうまくいかなくても、親や友達のような第三者からの協力で
関係改善が図られるからです。ただ当てる時は全エネルギーを消費するほど気を使いますが。