なぜ塾の先生は一般的に授業がうまいのか(8)-授業以外でのコミュニケーション-

おはようございます。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

昨日はあるお店で携帯電話の新たなプランの説明を受けましたが、

全く理解できない説明でした。

店員さんは自分の言いたいことだけを言って、

こちらの状況を理解せずに、ただ「お安くなりますよ」

と言うばかりです。

私はCというプランに加入しているのに、

まるで私がAのプランに入っていると思い込んで、

「最大で2000円の割引です!」

と力説しています。

私の実情に合っていない上、

紙に書きながら説明せず口頭での説明ばかりでしたので、

うんざりしました。

■授業以外でのコミュニケーション

あなたも上記のような説明をしていませんか。

生徒とコミュニケーションをとっているようで、

コミュニケーションが取れていない、そんなことはありませんか。

・生徒の心の声に耳を傾けていますか?

(1)「聞く」に徹する

先生は職業柄「しゃべりたがり」が多いです。

そして「自分が言うことが正しいのだ」と勘違いしている先生も多いです。

しかし、正しいのは「聞く」ということです。

生徒の話、保護者の話に共感することが大事であり、

生徒や保護者が自ら「解答」を見つけられるようにしなけばなりません。

そう、あなたは「サポーター」です。

(2)塾以外の時間に目を向ける

人はどうしても「見えている時間」を大切にします。

しかし、週に2回、1回3時間ほどしか滞在しない生徒の何をあなたは知っていますか?

・「塾に来ていない時間」に目を向ける

・あなたが「見えていない時間」に目を向ける

それが大事なのです。

・部活、遊び、趣味、学校・・・

例えば、いつも元気な子がとても暗い表情で塾に来た場合、

能力のある講師ならばその「違い」に気づき、声をかけます。

普段から「違い」を意識しているかどうかです。

私は入社当時、ある先輩から「髪型、服装もチェックしろ」と言われたくらいです。

(3)見守る

あなたが直接授業をしていない、またはその子を教えていないと仮定します。

それでも、その子は「あなたの塾の生徒」です。

たとえ教えていなくても、「わが子」と思えるかどうかです。

そしてその子に「あなたという存在」を知ってもらわなければなりません

では、どうするのか。

とても簡単です。

「元気?」

「勉強は順調?」

「(自分が担当していてその子に教えていない科目について)○○は大丈夫?」

「コンクールで優勝したんだって?すごいね」

「○○先生が、『頑張っている』って言っていたよ」

と声をかけてあげたり、

授業前に教室に入って行って特に何もせずに教室内をぶらぶらしたりするだけでも、

「あなたという存在」がきちんと伝わるのです。

子どもは「この先生も、あの先生も私のことを気にかけてくれている」

と思うでしょう。

これが「面倒見の良い塾」だと私は思います

伝わる話し方(11)-聞き方-

こんにちは。WEST-TOTAL-EDUCATIONの西です。

今日は、難波で「堂々と価値ある話し方トレーニング」講座を開催しました。

ご参加していただいた方、またお手伝いしてくださった方、

本当にありがとうございました!

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さて、今日のブログのテーマは・・・

■聞き方

皆さん、変だと思いませんでしたか?

「伝わる話し方」のブログなのに、「聞き方」とは・・・。

実は、「話す」よりも「聞く」技術の方がレベルが高いのです。

あなたもこんなふうに叱られたことがありませんか?

「あんたは、最後まで話を聞いていない」

「もっと、人の話を聞きなさいよ」

この「話を聞く」とい技術は、男女の恋愛においても重要だそうです。

「話を聞いてくれる人」というのがモテる条件の1つだと言われています。

①自分は話を聞いているつもりなのですが・・・

そうなんです、実は私も叱られながら、「話を聞いているつもりなんやけどなあ」と思っていた方です。

私の何がいけなかったのでしょうか?

・あいづち

・共感の言葉(へえ、すごい、まじで、かわいそう・・・)

私に足りなかったのは上記の2つだけではありません。

相手の話を聞きながら何か別の作業をしていたり、

相手の目を見ていなかったり・・・

それ以来、相手と話をする時は他のことはせず、しっかりと相手の目を見て相手と共感するように心がけるようにしています

②「聞くこと」が「伝わる話し方」になるのはどういうこと?

もうずいぶん前の話です。

私が塾で働いていた時のことです。

あるお母さんが保護者会でお越しになりました。

夜の10:00~のスタートで、予定では30分で終わるはずでした。

しかし、そのお母さんは延々と話します。

気づけばもう日付は変わっていました。

そして、最後にこう言われたのを覚えています。

「先生の話、めちゃくちゃよく分かりました。娘の事よろしくお願いします」

そして涙を流すのです。

でも、実は私はほとんど話しませんでした。

では、お母さんの発言から何が分かるでしょうか。

・お母さんの話を夢中で聴いていた

・お母さんの言葉に共感の合図を発した

実は、それだけなのです。私が言ったのは本当に次のようなフレーズくらいです。

「夜遅くにすみません」

「へえ、それは大変でしたね」

「ご苦労なされているのですね」

「こんなに遅くまでありがとうございました」

お母さんの話す量を9とすれば、私は1くらいでした。

もうお分かりですか?

あなたが話をしなくても、あなたが一生懸命聞いていれば(反応していれば)、あなたは「話したこと」になるのです。

不思議でしょう?

でも、本当にコミュニケーションが上手な人は「話を徹底して聞く」技術を持っているのです。