「欲」VS「必要」-具体的なイメージを描く

「欲」なのか「必要」なのか?

1. 以前の私の夢リスト

「おいしい料理が食べたい」
「世界中に旅行に行きたい」
「高級車を買って乗り回したい」
「タワーマンションに住みたい」

これらは私が5年前に独立したときに夢リストに書いていたものの一部です。
「おいしい料理が食べたい」以外は、何も実現していません(笑)

この「おいしい料理」も私は「口コミがたくさんある有名店=おいしい料理」だと思っていました。
しかし、本当の「おいしい料理」は妻が一生懸命作ってくれる家庭料理です。妻だけではありません。
父親や母親、妻の母が作ってくださる料理は本当においしいです。

2. 以前の夢リストは「欲」だらけ

以前の夢リストは「欲」だらけでした
だから、何も実現していないのです
お金があれば、欲しいものは何でも買っていました。
お金がなければ、欲しいものはクレジットで買っていました。
ちょっと儲け話があれば、何も分析せずに、「まあ、ええやろ」みたいな気分で詐欺まがいなことにも遭いました。
なぜ、こんなことになっていたのでしょうか?

3. 立ち止まって考える癖をつける

今は、「欲しいもの」はすぐには買わないようにします。
かなり比較検討して、「買う・買わない」を決めます。
妻には「ケチ」と言われますが(笑)

●比較検討とは?
確かに、のどから手が出るほど欲しいと思うことがあります。
しかし、いったん深呼吸・瞑想をします。
「本当にそれが『必要』なのか?」
「その機能は本当に『必要』なのか?」

また、

「それを使うことで『具体的に』どんなプラスが得られるのか」
「その資格を身につけることで、自分の仕事に『具体的に』どんなメリットが得られるのか」

具体的にイメージができるまで、私は手を出さないようにしています。

皆さんは、どうでしょうか?

読書と私

中学生や高校生が最近、本を読まなくなってきています。

いわゆる「読書離れ」というものです。とても残念ですね。

本は「自分では得られない知識や経験を、本という他者の力を借りて自分のものにするツール」だと私は考えています

その意味でいけば、雑誌はもちろん漫画だってOKです。

何も受験対策のために本や新聞を読むのではなく、限られた人生の中でたくさんの経験を得るために本を読んでほしいと思っています

例えば、Aというゴールを達成するための方法がB「がむしゃら、ひたすら」しか知らなかったとしてください。

しかし、本当はCやD、Eという別の方法があって、圧倒的にEが簡単だったことが後から分かったとしましょう。

そのC~Eについては、なんと以前友達が「貸してあげる」と言っていた本の中にありました。

 ■私の読書はじめ

●読書がゲームだった頃

 

私の読書に関する初めての記憶は小学校3年生にあります。

このときの読書は、いわゆる「ゲーム感覚」でした。

国語の時間のことです。担任がある文章を読むように生徒に指示をしました。ただし、ルールがありました。

〈ルール〉読み間違えたら、後ろの人に交代

私は3番目の席に座っていました。心の中で私は「絶対最後まで読み切ったるねん」と決意していました。

前の2人はびっくりするくらい、すぐに撃沈をしました。

私は緊張でいっぱいいっぱいでしたが、とうとう「最後まで」読み切ることができました。

読んでいる途中から、「頑張れ!」や拍手が。それがさらに私を勇気づけました。

「(内容はとりあえずおいといて)本を読むのは楽しい!」と思った時でした。

●母から勧められた1冊

小学校5年生の頃だったと思います。年末でした。直前に利き腕である右腕を骨折しました。

そのため、字が書けず年末年始もどこにも行きたくもなく、だらだらと過ごしていたと思います。

母は国語の先生でもあるのですが、よく本を読みます。特に小説を好んで読んでいました。

「おかん、それ貸して」と母から借りたのが遠藤周作の「沈黙」でした。

難しい漢字もあり、また時代背景もよく分からず、大人の事情もさっぱりだったのですが、読み終えた後のあの何とも言えない気持ちに、また別の「本を読むのは楽しい!」という感情が湧いてきました。今度は内容をある程度理解した上での「楽しさ」でした。

■高校生の時に配られた読書リストを制覇

●本好きにさせたリスト100

私が入った高校はいわゆる進学校でした。そのため教育は充実していました。

 

特に図書館が素晴らしく、たくさんの本があり、幸せな気分になりました。

しかし、友達はあまり読書をしないので、「おれ、図書館好きやねん」とはなかなか言い出せなかったのですが。

高校1年生の時に国語の先生から「3年間で読むべき本のリスト100」みたいなのを配られました。

どれも知らない本ばかりでした。そこで、「よーし、絶対に制覇したるねん!」と思いさっそく本を捜しに行きました。

●やっぱ歴史物

賛否両論あるでしょうが、私は「歴史小説」が大好きです。その中でも司馬遼太郎のシリーズ。

 

めちゃくちゃはまったのが「坂本龍馬」。「かっこいい!」の一言でした。

「3年間で読むべき」をほぼ「1年」で100冊読み切りました。これが、今の自分の土台を作ってくれたのだと思います。

「坂本龍馬」もあのリストをもらっていなければきっと読まなかったかもしれない本です。

「縁」ってすごいですね

●どうやったら本を好きになれるの?

正しいか正しくないかは別として、私の経験上、本を読んでも国語の点数は伸びませんでした。

 

文章を書く力や漢字の力、語彙力は高まったと思いますが、点数には結びつきませんでした(笑)

だから、「国語の点数をあげるために読書をする」というのは無理だと個人的に思います。

では、どうやったら本を好きになれるか?

答えは「環境」です。家族が本好きでああるとか、友達が本好きであるとか・・・

身近なところに「本」があって、本を読んでいる姿を見る。

そういう仲間がいれば、本を好きになるんだと私は思います。